初歩ミスが招く雨漏り

身近に潜む現場の‘非常識‘
雨漏り調査・補修の専門会社が実際に手がけた様々なトラブルより

【リフォームでの防水工事トラブル】
◎トラブル内容
30年ほど前の鉄筋コンクリートの二階建てです。これまでも10年ごとに防水工事をしてきたため、それほど痛んでいません。しかし、以前の防水工事がたったの3年前だったのが、どうも粗雑な工事だったらしく、再び防水工事を頼むことにしました。

工事依頼を検討している最中、飛び込みの業者で「N」と名乗る業者が「近くでで工事をしているから」という常套句で実家の母を説得し、契約してしまいました。実家は2階のベランダ部分が広く、約20畳分ほどあり、そこを中心に防水工事を依頼しました。約210万ほどです。

最初の契約では、防水に使用する少し高めの液剤「サラセーヌC」を使用することになっていましたが、実際に業者が持ってきたのは、それより安い「サラセーヌK」を持ってきて施行してしまいました。それに対して、母は契約違反であると主張し、話し合いで家の外壁の片面を外装するという補償の工事を約束させました。

その補償工事が先日終了したのですが、その施行業者が防水工事の終了直後のベランダで作業する時に、「板を敷いて養生する」という口約束をとうとう守らず、結局、主要な防水工事そのものに傷が2箇所ついてしまいました。

◎問題点と対処
一口に防水といっても様々あります。現在はシームレス(継ぎ目がない)が主流で、弾性ウレタン防水や、弾性FRP防水をお勧めします。今回はウレタン防水の様ですが、下地処理と、シートにより引っ張り強度を得ながら施工するものですが、所詮ウレタンはゴムなので紫外線の多い屋上には私はお勧めしておりません。弾性ウレタンであればより耐久性が得られるので良いとしましょう。材料の違いは何なのか、しっかり把握しておく必要があります。今後は弾性FRP防水をお勧めします。ガラス繊維とポリエステル樹脂を結合させている塗膜防水で、耐久性があり、メンテナンス性からいっても理想的かと思われます。